外資系ITコンサルティング企業の管理職は、かなり大きな権限と負担の伴う仕事である。職位の名前は会社によってそれぞれ異なるが、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャークラスからが管理職に当たる。
その仕事の中には、クライアントとの交渉や提案だけでなく、チーム内の人事から工程・予算管理に至るまで幅広い業務が含まれることになる。このクラスになると英語力は必須で、仕様書の読解やプロジェクト関係者との会話をスムースにすることが求められると考えて良い。

管理職になるための条件は、会社によってまちまちとなっている。他業種で経験を積んできた者が抜擢されたり、コンサルタントとして活躍してきた者が昇進して、プロジェクトの総括を任されるようになることもある。
外資系ITコンサルティング業界では、若手や新入社員であっても明確な意見を持ち、時には率直に意見を言うという企業風土を持っているところもある。そのため、体力的な面だけでなく、精神面でのタフさも持ち合わせていることが重要になってくる。顧客、上司、部下を問わず、誰に対してもすべて自分で判断を下した意見を伝える必要があるのだ。指示や指導がある程度行われるコンサルタントとは、この点が大きく異なっていると言えよう。

外資系ITコンサルティング企業の管理職は、一般的にとても多忙である。顧客等に対して説得力のある提案を行っていくためには、様々な関係企業や専門家らとも連絡を取り合っていく必要がある。また、管理職であっても成果が上がらなければ会社を去らざるを得ないようなこともある実力主義の世界ということは言うまでもない。